　昭和52年　熱海市来の宮　元請

　昭和3年朝香宮邸別邸として建てられた。数奇屋造りの和館。
　主に客殿として造られており、3帖台目の茶室もある。
　創建時の世相を反影し、玄関には忍扉、忍扉の裏の押入れには跳ね上げの床から地下室へ、
　又、廊下が鍵型に曲った所の押入れは階段状の中棚があり小倉裏の隠し部屋へと防犯対策が
　施されている。
床下には温泉水による床暖房があった。
　客用トイレは東洋陶器製(現TOTO)の国産初の様式便器、便座は桧製の漆塗。
　今回工事では、内装を全て更新し、雨漏り等も直し、別荘として使われる様にした。
　　　　　　　　　